尊厳死も安楽死も、どちらも「死」に至るという点では同じです。では、それぞれ何が違うのでしょうか
尊厳死とは
「人間が人間の尊厳を保って死を迎える」ことです。治療を尽くしても回復の見込みが無い状態に至ったとき、“自らの意思”に基づいて延命措置を行なわないで自然な最後を迎えることです。“延命措置をしない=何もしない”ではなく、“苦痛を和らげる医療”を適切に行なってもらうことです。
⇒尊厳死宣言書(リビングウィル)と尊厳死宣言公正証書について
安楽死とは
回復のみ込みが無い点については尊厳死と同じです。
安楽死には、薬物を投与しての積極的安楽死と、延命措置を行なわないという消極的安楽死がある。積極的安楽死については、法的・倫理的に大きな問題がある。
まとめ
厚生労働省は、2007年に「終末期医療」のガイドラインを作成した。これは、患者本人や代理人が医師等からの適切な情報提供や説明に基づいてケアのあり方を決定する、医療行為の中止・変更する決定は複数の専門家で構成する医療チームが慎重に検討する等を定めているものです。
尊厳死に反対する意見、また尊厳死の法制化を進める意見等、命の終わり方をめぐる議論が国内で広がりつつあります。
自分の身になってじっくりと考えることが大事だと感じます。