「消費者理解・消費者行動」でよく言われているのが、このマズローの法則です。
マーケティングをおこなうにしても、顧客が置かれている根本的な状態・顧客ニーズの変化を把握しなければなりません。
顧客ニーズの根源にあるものは、人間自身の欲求です。
マズローの法則(マズローの欲求五段階説)
1.生理的欲求
生きていくうえでの基本的・本能的な欲求
「食べたい」「飲みたい」「眠りたい」など
2.安全の欲求
自身の健康や仕事、住む場所などを安定させたい
3.社会的欲求
集団に属したい・仲間が欲しいなど
4.自我・自尊の欲求
自分が認められたい・尊敬されたいなど
“価値ある存在”になりたいという欲求
5.自己実現の欲求
なりたい自分・本当の自分になりたいという欲求
自分らしく生きたい
人生を充実させたいなど
人間の欲求は、1から5の順番に上がっていきます。
商品に置き換えて考えて見ます。
例えば、貧困にあえぐ時代・地域であれば、生理的欲求が最大になります。
味やブランド、有機栽培・無農薬栽培等は関係ありませんよね。ただ生きるために食べられれば。
しかし、社会が発展していたらどうでしょう。
現在の日本社会は、5番の自己実現の欲求が強まっています。
食べ物に関しても、味はもとより、有機栽培や無農薬栽培などが売れますよね。
「食べたい」という一番低い生理的欲求を満たすためでも、一番高い自己実現の欲求を満たすことが必要ですよね。