さまざまな葬儀の形態

一昔前であれば、殆どがお坊さんの読経を伴っての仏式で行なわれていましたが、最近は形式などを気にしないで、“自分らしいお葬式”をする傾向が強くあるそうです。

一般葬(一般的なお葬式)

参列者の人数や葬儀会場、宗派等、人それぞれ事情が異なる場合、一般葬の費用も違いがありあます。
一般的には、通夜→葬儀・告別式→出棺→火葬がおこなわれます。
家族や親族、知人、会社関係などが参列する葬儀です。

無宗教葬(自由葬)

宗教・宗派を問わないで行なう葬儀の形です。
故人や家族の希望通り葬儀を行なえるため、音楽葬等形式にとらわれる葬儀を執り行えます。

お分かれ会

家族や親族のみで葬儀を行なった後に、友人・知人・会社関係の人を招いて行なうお別れ会です。

家族葬

親族や特に親しい知人・友人だけが参列する葬儀です。
一般葬に比べ、故人をゆっくりと見送れます。

自然葬(海洋葬・樹木葬・宇宙葬)

最近話題になっており、また増加している形式です。
遺灰を山や海に還して欲しいという故人の希望を尊重した形です。
葬儀業者によっては、遺灰の撒布を全て全て請け負うところもあります。
※遺灰の散布は、散布可能の場所や散布自体が法律で制限されています。自然葬を行なう場合は、専門業者に相談・依頼することをお勧めします。

一日葬

通夜がなく、葬儀・告別式のみを一日でおこなう形です。
時間的・経済的に負担が軽減される形です。

直葬・火葬式

火葬場にて、親族や親しい友人などが集まって短いお別れをした後にすぐに火葬する形です。
この形は、通夜・葬儀・告別式が無いため、費用を最も抑えられます。

宇宙葬

2000年頃アメリカで始まったもので、日本の葬儀業者がアメリカの宇宙葬サービス会社と提携して行なうものです。
遺灰を専用のカプセルに入れて、ロケットなどで打ち上げます。ですので、宇宙空間に遺灰を撒くというのではなく、カプセルが地球周回上を回っている形になります。
カプセルが今どの位置にあるのかアプリで確認できる業者や、費用が約23万円と安い業者等各社様々です。

まとめ

株式会社ティアが実施した調査“葬儀に対する意識と実態”より、「自分の親と葬儀の準備について話し合ったことが無い」が76.7%にものぼっており、更に約27%が「親がなくなる前に“葬儀の実施意志”や“案内対象者リスト”を準備しておらず困った」経験があとことが分かりました。
また、“自分が亡くなった後に葬儀をしてもらいたいか”については、「はい」41.7%、「いいえ」が58.3%という結果になりました。
葬儀は様々な準備があるので、“急に”企画することは非常に大変です。それこそ葬儀業者に全てお任せという形にせざるおえません。
葬儀形態も多岐にわたるとともに、葬儀をして欲しくないという意志をお持ちの方もおります。
事前にゆっくりと、そしてしっかりとご家族と“葬儀”について話し合うことが非常に大切なことであると感じます。

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